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パパはラジオスター(ハズビンホテル)

第7章 第六章


ゴレアを部屋へ連れて行き、やや強引に衣類を脱がせる。

少し怯えた様子のゴレアの頭を撫で、極力怒りを抑え込みながら、優しく声をかける。



『さあ、今日もパパが綺麗にしてあげましょうね♡』

「うん……パパ。私もパパの髪洗ってもいい……?」

『もちろんですよマイバンビ♡』



裸になったゴレアを抱きかかえ、風邪をひかないように湯船に浸かる。

どこか不安そうに私を見るゴレアの頬にキスをして、安心できるようにと抱き締める。

貴女に怒っているわけではないんですよ、ただ……あの命知らずのガキが許せないだけなんですから。

勝手に来ただけでなく、ゴレアに気安く触れ……挙句に最後のあれはなんのつもりだ?

ゴレアの手前、生かして帰らせたが次に来た時にはいい放送を提供してもらうことにしよう。






「パパ……」

『どうしましたかマイバンビ♡元気がないですねぇ……パパとお風呂に入るのは嫌ですか?』

「ううん、違うの。パパが何だか怒ってるみたいだったから……」




相変わらずゴレアは鋭いですねぇ……それだけよく私を見てくれているということなんでしょう。

大変嬉しい事ではありますが、この感情はそんな単純なものではないんですよ。





『気のせいですよ、ゴレアは何も悪いことをしていないでしょう?ただ……パパは寂しくなってしまっただけなんです』

「どうして……?もしかして、私がルイルばっかりとお話ししてたから……?」

『ええ……貴女とルイルくんは小さい時からの付き合いと聞きました。それはつまり、パパよりも長い時間を一緒に過ごしていたということになりますよね。時間を巻き戻すことはできませんし、貴女達の仲を悪く言いたいわけではないんです。ただ……悲しかったんですよ、可愛いゴレアがルイルくんに取られて、帰ってしまうんじゃないかと』



そう言えば、ゴレアは首を横に振り、私にしがみつくように抱きついてきた。

背中に手を回し、逃げられないようにギュッと力を加える。




「ごめんなさいパパ……パパに悲しい思いさせちゃってるなんて知らなかったの」

『……いいんですよ、ゴレア。ただこれだけは知っておいてほしいんです……パパにはゴレアしかいないんです』

「パパ……」
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