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パパはラジオスター(ハズビンホテル)

第7章 第六章


パパを起こして朝ご飯を一緒に食べていると、来客を知らせるベルが鳴る。

みんな離れたところにいるみたい、私が対応しても大丈夫だよね。






「はーい!」

「おはようございます、本好きなお嬢さんへお届け物です」

「え……はい……?」





もしかして、パパが荷物頼んでたのかな?

そう思ってパパの方を見るけど、キョトンとしてる。

ちょっぴり不可解だなと思ってたら、ホテルのドアが開いて見覚えのある姿が目に入ってきた。





「久しぶりだね、ゴレア」

「え……ルイル?」





紙袋を手に持ち、後ろに巨大なチップルを従えさせている彼は、間違いなくルイルだ。

まさか私に会いに来てくれたのかな、嬉しい!

そう思ってルイルに駆け寄ろうとしたその時、黒い触手が身体に巻き付いてそのまま持ち上げられた。






『危ないですよマイバンビ、さあパパが抱っこしておいてあげましょうね♡』

「わっ……ありがとうパパ!」




パパの言う通り、急に走ったりしたら危ないよね。

やっぱりパパは私の事すごく大事に考えてくれてるんだな……嬉しい!

パパに抱っこされる私を見て、ルイルはニッコリ笑顔を向けながら私とパパに近付いてくる。





「初めまして、ゴレアの新しいパパさん。噂は色々と聞いていますが、お会い出来るのを楽しみにしておりました。僕はルイルと申します、ゴレアとは小さい頃からの仲なんですよ」

『っ……これはこれはご丁寧に、しかし許可もなく訪問するとは随分と礼儀がなっていないようですねぇ』

「どこかの過保護さんが、ゴレアを縛っているように思えたのでこちらから会いに来たんですよ。そうそう、これゴレアにお土産だよ」





そう言ってルイルは、持っていた紙袋を差し出してくれた。

中を開けると、そこには沢山の本が入っていた。
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