第6章 第五章
「パパ、あのね……一つ相談があるんだけど」
『なぁんでしょうマイバンビ♡改まって珍しいですねぇ』
私が作った朝食を美味しそうに食べてくれているパパに、ルイルから手紙が来た事を話す。
最初はニコニコと楽しそうに聞いてくれていたが、ルイルが会いたがっていると話すと、少しだけ声にノイズがかかった。
『……それは男ですか?』
「うん、小さい頃からの付き合いなんだよ!」
『そうですか、ならダメです』
「……どうしてもダメ?」
『マイバンビ、パパは貴女が心配でならないんですよ。分かってくれますね?』
「……分かった、ごめんねパパ」
ちょっぴり残念だけど、パパが心配してくれてるのは嬉しいし仕方ないよね。
あ、チップルに伝えてもらわないと……お手紙書くのもダメかな?
『……まあ、手紙を交換するくらいなら良いでしょう。そこまで害は無いでしょうからね』
「……ほんと?お手紙書いていいの?」
『その代わり、パパにも手紙を書いてください。それならいいですよ』
「わーいありがとうパパ!早速ルイルに手紙書かなくちゃ!」
ルイルに会えないのは残念だけど、手紙を書いていいならあんまり寂しくないね!
嬉しくてパパに抱きついたら、パパに抱き上げられて膝の上に座らせられる。
いつの間にか目の前には便箋が用意されていて、びっくりしてパパを見ると楽しそうに頭を撫でてくれた。
『これで足りますか?』
「パパありがとう!」
『それと、手紙を書く時はパパの膝の上に来てください。いいですね?』
「うん、分かった!パパ本当にありがとう、大好き!」