第4章 第三章
『ではゴレア行ってきます』
「行ってらっしゃいパパ!」
ゴレアに見送られてホテルを出る。
本当は片時も離れたくは無いが、全てはゴレアの為だ。
まあ大丈夫だとは思いますが、念の為に影は付けておきましょう。
『Hmm……いい雰囲気ですねぇ』
その辺りは問題ないだろう、ゴレアと今後歩くに相応しい通りだ。
だがまだ足りない…… ゴレアが怪我をするのはもちろんだが、ゴレアを見る悪魔がいるのは気に入らない……絶対に。
『さて……今日はここにするとしましょうか』
ゴレアを外に連れていくには、ゴレアにとって危険がないところでなければならない。
その為にはまだ、ここは”危険”が多すぎる。
可愛いゴレアが怖い思いをしてはいけませんからねぇ。