第4章 第三章
アラスターSIDE
『……』
隣で穏やかな眠りについているゴレアに、そっと触れる。
幸せそうに微笑みながら、無意識に頬ずりをしてくるゴレアは、きっといい夢を見ているのだろう。
『っ……はぁっ……』
そんなゴレアを見つめながら、ずくずくとわきあがってくる感情に、息苦しさを感じる。
首を絞められているように苦しく、温かいものに包まれているように心地いい。
そんななんとも形容しがたい感情が、ずっとぐるぐると頭の中を駆け回り、その度に身体が熱を持つ。
『はっ……はっ……』
ゴレアが起きてしまわないようにと、細心の注意を払いながらも、彼女へと覆いかぶさる。
初めてゴレアを見たあの日、彼女が見せたあの笑顔が忘れられないでいる。
自分の父親を殺された子供とは思えない、美しく狂気じみた笑顔。
それを見たとき、彼女のすべてが欲しくなった。
もっと奥深くまで、ゴレアを知りたい。
その思いから、ゴレアを引き取ることになった。
最初はただそれだけだったはずだった。
『HAHA……これがっ……』
服の上からでも分かるほどに主張する体の変化を見て、確信に変わる。
自分には絶対にないと思っていたというのに、よりによってゴレアにだけ抱いてしまうとは……なんて皮肉で愛おしいんでしょうね。
「……んん、パパ……」
『っ……ゴレア?』
「パパ……大好き……」
『~っ……ゴレア……パパも、大好きですよ』
そう、貴女を一人の女性として……ね。
興奮しきった己の肉棒を必死に押さえつけながら、ゴレアの頬にゆっくりとキスを落とした。
その途端にびくりと体に電流が走ったかのような衝撃が走り、気が付いた時には白い欲を吐き出していた。
『HAHAHA……HAHAHAHAHA!』
笑いがこみあげてきて仕方がない、幸いにもゴレアはぐっすり眠っているのか起きなかった。
『ゴレア……愛してますよ♥』