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パパはラジオスター(ハズビンホテル)

第3章 第二章


ある日、パパがお出かけしている間に私はエンジェルお兄ちゃんとお話していた。

エンジェルお兄ちゃんは有名人らしくて、よくは分からないけど毎日沢山撮影とかして忙しいんだって。

確かにエンジェルお兄ちゃん、疲れたような顔ばっかりしてるもんね……ちょっと心配だな。





「あ、エンジェルお兄ちゃん!マッサージしてあげる!」




エンジェルお兄ちゃんの腕を一本貸してもらい、私はツボを刺激していく。

あいつのせいかおかげか、手先はかなり器用になっちゃったし、人のツボがどこにあるのかも分かるようになったんだよね。

でもエンジェルお兄ちゃんのお役に立てるならいいよね!






「……それ、ボスの前ではするなよ」

「ハスクお兄ちゃん、なんで?」

「何でもだ、いいか絶対にするなよ?」




よく分からないけど、パパにはしない方がいいみたい。

パパは触られるのが嫌いって言ってたから、私からは絶対にしないんだけどな……パパが嫌がることはしたくないもん。




『ゴレア、帰りましたよ』

「おかえりなさいパパ!」





パパが帰ってきて、私に紙袋を渡してきた。

なんだろうと思って開けてみると、そこにはパパと同じ色の可愛い洋服が入っていた。

最近のパパはオシャレに凝っているのか、よく私にって洋服をくれるんだけど、全部パパと同じ色。

チャーリーお姉ちゃん達には、他の色も似合うって言われるけど、パパは自分と同じ色が絶対にいいんだって。

私もパパと同じ色好きだし、他の色じゃなくてもいいかなって思ってるから特に何も言わない。




「ゴレア~ありがとう身体マジで楽になったよ!」

「本当?良かった、気を付けてねー!」





入れ違いでエンジェルお兄ちゃんがお仕事に行くみたい、朝になるまでは帰ってこないだろうからお見送りだけしてあげる。





『……今日は誰と遊んでいたんですか?』

「エンジェルお兄ちゃんだよ、身体が痛いって言ってたからマッサージしてあげたの!」

「っおいばかそれは……!」





ハスクお兄ちゃんが何か言いかけてたけど、聞き終わる前に私はパパにお部屋へと連れて行かれていた。

たまにパパはこうして、瞬間移動でお部屋に連れて行ってくれる事はあるけど、まだみんなにお休みって言ってないんだけどな。
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