第2章 【裏】怪我後の身体調査 1
「んなわけねーだろ。
どんだけしょうもねえ上官だとおもってやがる」
その言葉の意味がきちんと理解しきれず戸惑い、黙ったまま目を開けて目の前にあるリヴァイの瞳を、潤んだ目で見つめるレイ。
美しいその目に見つめられたリヴァイは、さらに欲情した。
「そうやって誘いやがって…
レイみたいなとんでもねー女が兵団にいると、普段完全にコントロールできるはずの男の欲望が爆発しちまうんだよ。
誰に対してもこんなアホみてーに欲望丸出しになることなんてなかったってのに…」
そう言うと、息が吸えないほどぎゅっとレイを抱きしめ、なおも熱い口づけを続けた。
驚きと胸の高鳴りに鼓動を強めるレイ。
そこに、リヴァイからの信じられないほどの力を込めた抱擁、息をもつかせない口づけ…
「んんっ…はぁっ…はぁっ…」
吐息とも、あえぎ声ともつかない声が漏れる。
「もっと啼け…
レイ お前にこうしたくて、お前のその声が聞きたくてたまんねぇ…」
「礼をしろだなんて俺のくだらねー口実だ。
初めてみた時から、お前とこうしたかった…」
リヴァイは抱きしめるその腕をレイの身体の下の方へとおろしていき、その腰から、尻の方へと手を這わせる。
分厚い兵服の上からでもわかるほど、誘うようにプリッと立体的で官能的な尻に触れると、リヴァイの欲望はさらにボルテージをあげた。
びくっと恐れるようにレイはリヴァイを見つめ、
「私…あの…こうゆうの初めてで…」
「嫌か?」
リヴァイはいつもダイレクトだ。
遠回しに聞いたりなどしない。
レイ
「私は…兵長にずっと憧れていましたから…」
リヴァイの瞳がきらりと光った。
自分からの一方通行でも構わないと思っていたレイへの気持ち。
多少強引でも自分のものにしてしまいたい、という気持ちが勝ってこの状況に持ってきたものの、どこかでレイを傷つけ、嫌われる可能性もあることを危惧していた。
もちろん、それも凌ぐほどのリヴァイなりの愛でレイの愛も得るつもりでいたが、まさかレイからそんな気持ちで思われていたとは、と感動が胸に宿る。