第2章 【裏】怪我後の身体調査 1
すると、まるで願いが通じたかのようにハンジが始めた。
「レイ、ちょっとそのお尻に近い方の傷がよく見えないから、もう少し足開いて」
有無を言わせないその言い方に気押され、レイがすごすごとその言葉に従う。
「レイちゃん、ありがとね。
それにしてもレイっておっぱいだけじゃなくて、そこもピンクなんだね〜
ツルツルでちゃんと手入れされてるし…」
ドクン…
「そこもピンク…ツルツルだと…?」
リヴァイの男性としての機能が、どうしようもなく反応してしまう。
確かに一部の地域では全身の体毛を剃るのが良しとされていることもあると聞いたことがある。
しかしリヴァイはそんな女に会ったことは無かった。
このまま間違えたふりをしてついたてをどかせばレイが足を開いて秘部をさらしているのが見えてしまう。
「見てぇな…」
猛烈に抑え難い男の欲求が膨れ上がる。
しかし、そんなリヴァイの気など知らないハンジの声によってその期待はあっけなく押しつぶされた。
「は〜いレイちゃん、おつかれさま〜!
ぜーんぶ、デッサンで残しておいたからねぇ!
はい、下着と兵服!」
「まずい、これはハンジがこっちに来やがる」
慌ててソファを立つと、ドアへと向かった。
すると恐れていた最悪の事態が起こった。
「リヴァイ〜〜〜〜!
来たんだねーー!」
慌てた様子を見せまいとリヴァイは取り繕うように言った。
「てめーが呼んだんだろう、このクソメガネ」
奥に目をやると、着替え終わり、真っ青な顔をしたレイが立っている。
「あれ〜、私らの会話、もしかして聞いちゃった〜〜〜?
リヴァイったら、女に興味なさそうにしてるくせに、意外とむっつりだなぁ ハハハ!」
などと抜かすハンジ。
その白い顔に青筋を立てながら
「てめぇ…削ぐぞ クソメガネ」
と吐き捨てるようにリヴァイが言う。
すると、ハラリとハンジが持つスケッチブックから2枚の紙が落ちた。
落ちた紙に目をやれば、さきほどハンジがレイをスケッチした2枚ではないか。