第1章 【裏】新妻への躾
「レイのやつ、また散らかしやがって…」
心いっぱいの愛をこめて、諦めにも似た声がリヴァイから出る。
そう。
リヴァイと正反対のレイは、片付けたり、きちんと時間を守ったりすることがちょっとニガテなのだ。
そんなレイは、時々リヴァイの想像を超える行動をとることもあり驚かされるが、そんなレイのちょっと抜けたところも全部愛していた。
「まぁ、俺が片付けくらいしてやる…」
と、レイの手鏡や化粧品を丁寧に片付け、ヘアブラシに残ったレイのツヤツヤの髪の毛をとり、ゴミ箱にすてる…その前に人差し指と親指の間にその髪の毛を滑らせ
「綺麗な髪の毛だな」
と呟く。
ドクンっ
昨夜、レイを背後から貫いたベッドの上で、汗ばむレイの背中に幾本か、この美しい髪の毛がはりついていた光景を思い出す。
リヴァイの男性の部分に急激に熱が集まり始める。
自分と違う性格の人間は今まで見下して生きてきたリヴァイ。
寄宿舎の部屋を散らかしまくって平気な顔をしていたり、掃除をサボっていたりする新兵の尻を蹴り上げることもあった。
身の回りを綺麗に保てないだらしない人間なんて、ヤキを入れてやらなければならないと思っていた。
新兵
「いってぇ〜〜〜誰だよ!ケツ蹴りやが・・
・・・って、リヴァイ兵長・・・!」
リヴァイ
「その汚ねーケツをさっさとどかして、ここを綺麗にしやがれ」
新兵
「は…はい…申し訳ありません!!」
そんなリヴァイを知っているハンジが茶化す。
「うひょー相変わらず怖いね〜リヴァイ兵長さん!
レイちゃん、お片付けニガテなんでしょ〜
レイちゃんのおシリも蹴ったりしてないでしょうね〜?」
「誰が蹴るかよクソメガネ」
その会話を思い出したリヴァイ。
もう一度
「誰が蹴るかよクソメガネ」
とひとり呟き
「あんな可愛いケツ、俺の手でいじめてやりたくなるけどな」
と付け加えた。
もうリヴァイの下半身は服の上からでもわかるほどにそそり立ってしまっている。
「俺は変態か」
と、強靭な精神力を持ってしても抗いがたいその本能を、ぐぐっと手で押さえつける。
「ったく、早く帰ってこいよレイ
俺をこんなにして、帰ったらただじゃおかねーぞ」