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依々恋々 -Another story-

第37章 FRIENDS


ルフィとウタが来る前日。
夕食を取りながら、いつのように他愛もない会話をする。

「え、マキノちゃんは一緒じゃないの?」
泊まるのはルフィとウタの二人、と聞き、首を傾げる。
「マキノさんは、エースのところに行くだろ」
「ああ!そっか。マキノちゃんの休暇だもんね」
そういうコト、と頷く。
「ルフィの爺さんも、そうそう休める人じゃないからな。
ハウスに子供二人置いておけないし。以前は俺が向こうに行くことが多かったんだが、ここ何年かは小旅行気分で連れてきてもらってるんだ」
あの二人、あまり遠出もできないし、と柔く笑う。
「お楽しみお泊り会って感じ?」
そんなところだ、と微笑む。

「ウタはジウも一緒がいいとは言ったが、どうするかな」
ふむ、と頬の無精髭を撫でる。
「なにが?」「うん?二人の寝床をな」
ここに布団並べて寝かすか、とソファに囲まれたリビングを見渡す。
「いつもは寝室で寝かせてるが、ジウがいるならそうもいかんしな」
「?寝室でみんなで寝たらいいじゃない?あ、流石に4人じゃベッド狭いか」
「それもあるが、」
歯切れの悪い答えに首を傾げる。
「ウタはいいとして、ルフィと一緒に寝かせるのはなぁ」
「...あ、そうだよねぇ。もう4年生じゃ添い寝なんて嫌がるか」
そっちじゃない、と眉間にしわを寄せるシャンクス。
それなら、とジウが見上げる。

「シャンとルフィ君、男の子チームは寝室で寝て、私とウタちゃんの女の子チームがこっちにお布団敷いて寝ようか」
「嫌だ」
即答したシャンクスに、なんで!?と問う。
「なんでジウがいるのに別に寝るんだ。ジウは俺と寝るんだ」
「なに、その王様理論」
えーじゃあ、と唇を撫でる。

「でも、子どもたちだけで寝かせるのも不安よね。んー、お布団広げてリビングでみんなで寝る?私、ウタちゃん、シャン、ルフィくんの順番なら気にならないでしょ?」
「ウタとジウの位置、交換」
ウタ、ジウ、俺、ルフィだ、と言って頷く。
「子どもたちにも確認して決めよう」
「だめだ、ウタ、ジウ、俺、ルフィだ」
わかったわかった、と頑なに言い張るシャンクスの輪郭を撫でたジウは、仕方のない人ねぇ、と微笑んだ。
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