第35章 Swim wear
案の定、とジウとサナに声をかける二人組の背後に立つ。
あ、と気づいたサナとジウ。
背後を指差すジウに笑顔で振り返った男二人が、ひっ、と短く声を上げた。
「話なら聞くが?」
笑ってない目元をサングラスで隠し、口元はいつもの笑顔でジウを抱き寄せるシャンクスと、半身にサナを隠したロー。
さあ、と先を促してシャンクスがサングラスを外すと、すいませんでしとた、ペコペコと頭を下げて逃げていった。
何もされてないな?とサナのボディチェックをしたロー。
「サナ、可愛いからね。一人にしないように注意した方がいいかも」
ローの言葉に返したジウ。
手持ち無沙汰のサングラスをシャツのポケットにかけて眉を跳ね上げたシャンクスに、ローが、ほら見ろ、とアイコンタクトする。
さっきの二人が明らかにジウに狙いを定めて声を掛けている、と気づいていたシャンクスは、ジウを抱き寄せた。
「ちょ、ちょっと!」
近い、と胸を押す手を取る。
距離を取ろうとする腕を引き寄せ、自身の腰の位置に巻き付かせる。
「なに?」
ぺたりと腹をつけ合うジウが見上げて首を傾げる。
キョトンとして見上げるその先に見える鎖骨に唇を寄せた。
「こらこらこらっ!」
振り解こうとする腕を掴む手に力を込め、柔らかい肌をキツく吸い上げる。
「シャンっ!外っココ、外だからっ」
逆の肩口にも吸い付いて跡を残す。
キャー、と少し赤くなった頬を手で包むサナを、見てやるなよ、と二人に背向けたローが少し呆れて抱き寄せた。
「ちょっ!とぉ...」
擽ったいやら恥ずかしいやらで、目を瞑って俯くジウからようやく離れると、吸い付いたそこに残る痕をペロリ、と舐め上げた。
「な、に、やってるのっ」
「マーキングだ」
テントの中にあったジウのラッシュガードを着せ、自分のサングラスをかけさせる。
「暑いよ」
「水に入れば涼しいだろ」
だから脱ぐな、と指先でトン、と鎖骨あたりを突く。
「まだ日焼け止め、塗り終わってないのに」
キャップが開いたままの小さなボトルを拾い上げたシャンクス。
首の後ろから背中、とラッシュガードを脱ごうとするジウを止め、日焼け止めを伸ばした手を裾から入れ込んだ。