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依々恋々 -Another story-

第40章 Welcome. sofa,



 後日。。。

仕事終わりに買い出しをしてT.O.Gの部屋に帰ると、おかえり、と部屋着のシャンクスに出迎えられた。

「あれ?早いね」
「新しいソファ、届いたぞ」
今日だったっけ?と見上げる。

「おお!雰囲気変わったね」
いい感じ、とリビングを見渡し、気付く。

「ローテーブル、入れ替えたんだ」
ガラス天板だったリビングのローテーブルが、コの字型の応接テーブルに変わっていた。
書斎の向かい。応接室になっている部屋にあった木目調のテーブル。

「こっちの方が動かしやすいしな。
 ベッドにする時にガラスのやつは危ないだろ」
「そうね」

ソファの角に腰掛けたシャンクスが、ポン、と隣を叩く。
なに?と座ると、ごろりと寝そべって、ジウの太腿を枕にする。
「ん、寝心地よし」
満足そうにするシャンクス。

「いい買い物ができた」
ジウに髪を撫でられ、気持ちよさそうに目を細める。

「汚さないようにね」
「そん時ゃまた買い替えるか」

パラリ、と落ちたジウの髪を耳に掛けると、腹筋の力だけで起き上がり、ちう、とキスをする。

「よし、今日はここで寝るか」
「さすがに二人は狭いって」
「そうかぁ?」

いけるだろ?と配置を変える。

「狭くない?」
寝室のベッドよりは狭いスペース。
「こっちの方がくっつけていいじゃねぇか」
ギュー、と抱き締めてくるシャンクス。

「ソファで寝るってなんか背徳感ある」
ジウの言葉に、そうかぁ?と抱きすくめた髪に鼻先を埋める。
「シャンは割とソファで寝てるもんね」
腰痛くならないの?と聞くと、なる。と即答した。
「緩和されるといいね」
おかしそうに笑うジウに頬擦りしたシャンクス。


「シャンの寝落ち率が上がりそうね」
「そん時は運んでくれ」
「無茶言わないでよー!」

起き上がり、ご飯の支度するね、とキッチンに入る。

まだ見慣れない色合いのソファ。
キッチンから眺めたジウは、そこに掛けてスマホを確認するシャンクスの姿を、いずれ慣れて馴染んでいくんだろうなぁ、と微笑んだ。

                 end
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