第2章 ぼんさんの場合
🍆「ただいま〜」
🍆「いやぁ、ごめんごめん、遅くなって」
🍆「今日さ、セールだったみたいでやたら店が混んでて……」
「にゃあ〜ん」
🍆「ん? 猫……?」
🍆「え、なんで……」
「にゃにゃ〜ん」
🍆「え、どうしたの、ユメ……?」
🍆「俺が帰って来るの遅かったら怒ってる……?」
🍆「俺が悪かったから許して、ユメちゃ……」
「にゃあっ!」
🍆「うわ、痛いよ?!」
🍆「引っ掻いてくるなんて……まさか、本気?」
🍆「俺、嫌われた?」
🍆「なんでなんで? ユメちゃん、機嫌直して……」
「ふしゃー!」
🍆「めっちゃ怒ってるんじゃん……」
🍆「ねぇ、許してよ、ユメちゃん……」
タッタッタッ……。
🍆「あれ、こここんなに散らかっていたっけ?」
🍆「まぁいいか。とにかく……」
🍆「ユメちゃん、どこ行っちゃったのー?」
🍆「俺が悪かったから許してよ、ユメちゃん……」
「ゴロゴロ……」
🍆「今度は猫のフリして日向ぼっこ……?」
🍆「そんなに怒ってる……?」
「にゃあお!」
🍆「わ、ユメちゃん?!」
🍆「さすがにそんなところに登らなくてもいいでしょ!」
🍆「危ないって、ユメちゃん!」
「フシャー!」
🍆「そんなに怒ってるの? ユメちゃん……」
🍆「猫になっちゃうくらいに……?」
「ニャー!」
🍆「あ、どこ行くの?! ユメちゃん!」
そうして、猫になれるキャンディも猫になった理由も分からず終いだったが、元の人間に戻るまでいつまでも構ってあげたのだとさ☆