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*名探偵コナン* 花になって *降谷 零*
第1章 *File.1*
「お水、飲みますか?」
「いただきます。有難うございます」
トレイに置いたグラスを差し出すと、素直に伸びて来た細く白い指先。
「……」
「…安室、さん?」
それを避けるようにトレイを遠ざけると、視線が上がり、真っ直ぐに目線が合った。
「無防備だと、言われないか?」
「えっ?」
キョトンとしたその茶色の瞳に誘われるように、突然溢れ出した、言葉にはならない想いをそのままぶつけるように、唇を重ねた。
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