第3章 新しい仲間、お友達!委員会活動!
「はぁー…、まァたやってんのお前ら?」
『…迫せんせぇ…っ。』
「が困ってんでしょ。
はいはい、離れる離れる!!」
この収拾のつかなくなった状況を救世主のように現れた迫先生のおかげで事がおさまり、やっと解放された私。
「ほらほら適当に席につけぇ〜顔合わせすっぞ。」
迫先生の言葉にバラバラと散らばっていた生徒達が席に着き始め、私たちも固まって空いている席に着席した。
「えー、美化委員担当の迫だ。よろしくな。」
「きゃあー♡迫せんせぇ〜♡♡」
「カッコいい〜♡♡」
「こっち向いてぇーー♡♡」
「…通りで女子が多い訳か、この委員。」
迫先生が教壇に立って挨拶すれば、周りの女の子から悲鳴のような黄色い声が湧き上がる。
それを興味なさげに頬杖をついて荼毘先輩が呟く。
私は周りの黄色い声に圧倒されていればふと、迫先生と目が合い。
すると先生が茶色の瞳を細めて小さく微笑む。
そんな迫先生の甘い表情にトクン…っ、と小さく胸が高鳴ると同時に弔くんの手で目を覆われて目隠しをされる。
『えっ、え…とむらくん?』
「…見ンな。」
『ぅ…うん…わかったから…弔くん、
手…離して?』
キョトン、としながら弔くんに言えばそっと手が離れ視界が明るくなるとなぜか不機嫌そうに頬杖をついてぷく、としている弔くん。
『弔くん…怒らないで?』
どうして弔くんが怒っているのかわからなくて少し戸惑いながらも、コテ…と小首を傾げて見つめて謝る。
「…ん。お前は俺だけを見てればいい。」
くしゃ…と片手を伸ばして頭を撫でてくれる弔くんの顔は、綺麗な紅い瞳を細めてとっても甘い表情をしていて…。
また胸の奥が甘くトキメク…。
最近の私…どうしちゃったのかな…?
すぐにドキドキと胸が高鳴って、キュンって苦しくなる。
でもこの苦しさはイヤな苦しさじゃない…っ。
弔くんの甘い表情に頬が赤くなって、身体が熱い…。