第3章 新しい仲間、お友達!委員会活動!
美化委員会が指定された教室へ行けば見知った顔があった。
『ぁ…、荼毘先輩!』
「…あァ、と死柄木じゃん。
なに、お前らも美化なの?」
『はい、決めるのモタモタしてたら余り物の
美化委員会になっちゃいました…。
弔くんはずっと寝ちゃっててそれで…』
「なんだ、俺と一緒じゃねェか。」
蒼い瞳を細めてクツクツ小さく笑う荼毘先輩。
『でも荼毘先輩と一緒なら美化委員会になって
良かったです!』
「お…嬉しい事言ってくれるじゃねェか。」
継ぎはぎだらけの腕が伸びてきて私の頭を優しく撫でてくれると嬉しくなってふんわり微笑む。
「…おい、にベタベタ触るな。」
「ちょっとくれェイイじゃねーか。
小せェ男だなァ…。」
「は?…やんのか?」
『ぁわわ…っ。と、弔くんも荼毘先輩もケンカは
ダメです!仲良く、です!!』
私を挟んで睨み合う二人にオドオドしながら止めに入る。
「わあぁ〜♡カァイイーー♡♡」
『…ぇ?』
弔くんと荼毘先輩を止めていたら突然、耳の上で二つに結ばれた金髪のお団子ヘアーの間からぴょこぴょこ髪がはねた、八重歯が可愛い女の子が話しかけてきた。
「私、トガヒミコ!! 1年生!!
ねェ!あなたは!?あなたのお名前は!?」
『……です…っ。
に…2年です…。』
ずぃッ!!と顔を至近距離で近付けながらキラキラした瞳で自己紹介をしてくれる彼女に少し圧倒されながら自分も自己紹介をする。
「ちゃん!!先輩なのです!!
とってもカァイイのです♡
ねェ!私とお友達になって?」
さっきまで喧嘩をしていた弔くんと荼毘先輩を押し除ける勢いで私の両手を握ってズイズイ来る女の子。
「…何だコイツ。」
「先輩って意味わかってンのか…?」
完全に女の子の圧に負けて追いやられた弔くんと荼毘先輩が少し引き気味に呟いている。