第3章 新しい仲間、お友達!委員会活動!
新学年、新学期は決める事がたくさん。
席替えに学級委員長決め、その他係決めと朝からバタバタと慌ただしく行われていた。
席替えは窓側の1番端の列の1番後ろの席。
そして運命なのか、前の席が弔くんになった!
『やった!また弔くんと前後だね!よろしくね!』
「あァ、よろしく。」
紅い瞳を細めて小さく笑う弔くんがそっと私の頭を撫でてくれる。
弔くんに頭を撫でられるのが心地よくてふにゃ…と微笑む。
その後は学級委員長決めをした後、各自の係決めへと移る。
何にしようか、先程決まったばかりの学級委員長と副委員長の男の子と女の子が前に出て、黒板につらつらと書かれる係を見て少し悩む。
前の席の弔くんは興味なさそうにさっそく腕に顔を伏せて眠ってしまっている。
いつものようにとろとろと悩んでいると人気の係はすぐに定員が埋まっていき、あっという間に決まっていってしまった。
『はわわ…早く決めないと…っ。
弔くん、弔くん…起きてっ。
係…余り物になっちゃうよ…?』
未だ眠ってる弔くんの背中をツンツン、突っつきながら言えばモゾ…と弔くんが起きる。
…と同時に委員長の声が掛けられる。
「死柄木君とさんはあと残っている
美化委員会しかないのでそれで良いですか?」
『はわ…っ、は、はい!大丈夫です!
美化委員会、頑張らせて頂きます!!』
突然掛けられた声にびっくりすると、ガタッ…とイスから立ち上がりコクコク頷く。
弔くんも無言の肯定をすれば係決めは終わった。
落ち着きを取り戻しイスに座った後、この後各教室で係の顔合わせがあると委員長から報告された。
どこの係がどこの教室へ行けばいいかと表になっているプリントが配られ、自分の場所を確認する。
『弔くん次の時間、係の顔合わせみたいだから
一緒に移動しよ!』
授業兼HR終了のチャイムが鳴り終わると弔くんに声を掛ける。
「…あァ。それじゃあ、行こうか。」
『うん!』
ガタ…とイスから立ち上がった弔くんに続くようにペンポーチとノートを胸に抱えて肩を並べて歩く。