第3章 新しい仲間、お友達!委員会活動!
お互い靴を履き替えると今日は少しでもと一緒にいたくて2年の教室まで送る。
『教室までありがとうございました、荼毘先輩。』
「いや…じゃあまたな。」
2年A組の教室前で別れを告げながら頭をひと撫でしてから片手を上げて去ろうと自分の教室へと足を進めようとしたら、急に小さな両手が俺の手をギュッ、と包み込む。
少し驚いて目を見開くと可愛い顔が俺を見上げている。
『今日も1日頑張りましょうね、荼毘先輩!』
ニッコリ笑って俺を見上げながら言う。
そんながどうしようもなく可愛く想うと握られてないもう片方の手で小さな頭を優しく撫でてやる。
「…おぅ。」
愛おしさを込めて可愛いを見つめながら頷くと、少しばかり離れるのが名残り惜しくも感じるがの頭を撫でている手をそっと離す。
そうすれば、握られたの手も俺の手からそっと離れていく。
今日も朝からサボろうかと思っていたが、が俺の手を握って可愛く、“今日も1日頑張りましょうね!”って言われちゃサボれねェな…。
毎回、同じことを考えている自分自身に呆れるようにふ…っと小さく笑うと、が教室へ入っていくのを見届けた後、まだが握った感触が残る両手をポケットに突っ込んで心なしか足取りが軽く感じながら自分の教室へと向かった。