第2章 セーラー服の…その下(♡)
上目でそっと見上げると、パチ、と甘く細められた紅い瞳と目が合う。
「…ん?」
『…今日の弔くん、ドキドキしちゃう…っ。』
「じゃあ…もっと、ドキドキして。
の中、俺でいっぱいにして…」
甘く細められた瞳が伏せられると同時に弔くんの顔が近づいてきて、少しかさついた柔らかな唇がそっと重ねられた。
一瞬何が起こったのかわからなくて、目をまん丸にしたまま固まっていると、ふ…っ、と柔らかく微笑んだ弔くんの顔が傾いて今度は後頭部を手で支えられながらまた唇が重ねられる。
『…ん…。』
思わず声が漏れて、どうしていいのかわからず弔くんの制服のシャツをキュ…と握る。
するとそれを合図のように、下唇をはむ、はむ…と甘噛みされながら時折、ちゅー…と吸われるとくすぐったさと少しの気持ちよさに身体が甘く震えだす。
『…ンッ…っ、とむら…くん…っ。』
「…っ…なに?ほら…集中して…」
『んンぅ…っ。』
今度は頬を包み込むように少し持ち上げられると食べられるように唇を塞がれ、声が漏れた時に少し開けられた隙間から弔くんの舌がヌル…、と入り込んできた。
クチュ、クチュ…とえっちな音を立てて舌を絡めとられながらされる口付けに、耳に聞こえてくる音もお口の中も全部が気持ちよくてだんだんと身体の力が抜けていく。
「ほら…、もっと口開けて…」
『…ん…っ。』
「そう…もっと舌も出して…っ。」
『…んぁ…っ。』
言われた通りチロ、と舌を出すとすぐにまた深く深く絡めとられるとくぐもった甘い声を漏らしてしまう。
弔くんとキスしてると思うだけでも胸がはち切れそうなくらいドキドキしているのに、こんなえっちなキス…知らないよぉ…っ。
キスって、男の子と女の子が唇と唇をチュッ、チュッ、と合わせるだけじゃないの…?///
そんな事をぐるぐる、ぐるぐる考えながらされるがまま…。
最後にチュ…ッ、とリップ音を立てて唇が離れると久しぶりに吸い込む空気にはくはくと息をしながら潤んだ瞳で弔くんをそっと見上げる。