第2章 セーラー服の…その下(♡)
シャワーから上がると脱衣所の畳んだセーラー服の上にちょん、とコンビニ袋が置かれていた。
弔くんが用意してくれていたふわふわのいい匂いがするバスタオルで身を包むとその中のコンビニ袋の中身を覗き込む。
『ぁ…っ、弔くん…、
わざわざ買ってきてくれたんだ』
中には女性用下着が入っていて、私がシャワーを浴びてる間にわざわざ買ってきてくれてたものだった。
『お礼…言わなくっちゃ!』
弔くんが買ってきてくれたシンプルなショーツを身につけて、またセーラー服に身を包むと弔くんの待っているお部屋へと向かう。
お部屋に行くとまたポータブルゲーム機でゲームをしていた弔くん。
『弔くん、シャワーありがとう。
ぁ…あと、その…っ、下着も…
わざわざありがとう…っ。』
「…いや、別に。
ちょうどコンビニに用があったし、
もあんなグショグショのパンツじゃ
気持ち悪りィだろ?』
なんて事ないような様子でゲームをしながら言う弔くんの言葉にまた恥ずかしくなって頬を赤らめてしまう。
「…なに?思いだして照れてンの?」
『ち…違う…ッ!』
「…ふーん。まァ…っ」
そう言えばポータブルゲーム機をポイ、とベッドへ軽く投げると顔を赤らめる私の側まで来て、少し屈んで壁に片手を付いて耳元に唇を近付けると…
「これからも俺が色んなコト、教えてやる…」
囁くような低くて甘い声が耳の中に流れ込んできてまた身体を甘く震わせてしまう。
「顔真っ赤…可愛い。」
スル…、と体温の低い手で頬を撫でられ、甘さを含んだ細められた紅い瞳と甘ったるい低い声にますます恥ずかしくなってきて耳まで真っ赤な顔を俯かせてる。
弔くんってこんなに甘い声でお喋りしたり、こんなに愛おしそうな目で見つめたりしたっけ…?
何だか…すごく、すごく恥ずかしいけどドキドキしちゃう…っ。
今日の弔くんはいつもと全然違う…。
いつもカッコいいけど、今日は一段とカッコよく見えちゃう…大好きなゲームをしている時は男の子、って感じなのに…今日は男の人、って感じですごくドキドキしちゃう。