第1章 桜舞う、出逢い
「…はよ。沙夜何組?」
『私、A組!ちなみにね〜…、
弔くんも同じA組!
また今年も一緒のクラスだね!よろしくね。』
「…ん、ヨロシクな。」
にクラスを聞けばまた俺と同じクラスになった事が嬉しいのかピョコピョコ跳ねる。
すると今度はぎゅっ、と俺に抱きつく。
おいおい…お前のでっけェ胸が俺の胸板に押しつぶされてるじゃねェか…。
ほら、見ろ…その様子に周りの野郎が顔を赤らめてやがるじゃねェか。
そんなを独り占めしてるみたいに周りの野郎共に少し優越感を感じながら、瞳を細めて愛おしくを見つめると優しく頭を撫でてやる。
すると周りの女子たちもザワつきだす。
前に噂で聞いただけだが…なんでも、とっつきにくい雰囲気の俺がふと、見せる優しげな表情に女子たちは落ちるらしい…。
知らん。そんな事に興味はねェ…。
俺が興味あるのはだけだ。
でもお天然なはそんな事にまったく気が付いていない。
『…ねぇ、弔くん。
どうしてみんなお顔、赤いの…?』
「…んー?が可愛いからじゃねェ?」
『えぇ〜?可愛い子なんていっぱいいるよ〜?
みんなオシャレで可愛いよね♡
いい匂いもするし〜♡』
向かい合いながらの細い腰に腕を回して抱きしめながら言えば大きなくりっとした可愛い瞳が俺を見上げる。
まァた、的外れな事言いやがって…。
お前以上に可愛いヤツなんているモンか。
お前の方がいい匂いがする。
俺が夢中なのはだけだ…。
「…が一番可愛い。」
そう言えば、スル…とのなめらかな柔らかい頬に触れながら真っ直ぐ見つめる。
『ぁ…ぁりがと…。』
愛しさを込めて甘く囁くと照れたように真っ白だった綺麗な頬を紅く染め、小さく呟きながら俯く。
こんな言葉一つで照れたように恥ずかしがるが可愛くてたまんねェ…。
とのこの甘い雰囲気を楽しんでいたところでまた周りの女子たちがザワザワ…と騒ぎだす。