第1章 桜舞う、出逢い
【死柄木side】
入学式に桜の木の下で初めてと出逢ってから1年が経った。
初めてを見た時、あまりにの可愛さに目を奪われた…。
多分、一目惚れってヤツ。
整った顔立ちに、セーラー服の襟から覗く透き通るような白い肌。
くりっとした大きな瞳に長いまつ毛。
栗色のふわふわした長い髪は触り心地が良さそうで、可愛らしいの雰囲気によく似合っている。
守ってやりたくなるくらい小柄な体型からは想像もつかないくらい大きく育っていそうな柔らかそうなソコ…。
制服のセーラー服の上からでも隠しきれていないほど主張していてエロい…。
そんなからはいつもふわ…っといい香りがして、声まで可愛くって…。
そんな誰もが羨むような外見をしているのに、当の本人はまったく気付いてないかのようにお天然で無自覚人たらし。
この1年の側にいて気付いたが、何人の野郎がこのお天然無自覚人たらしに落とされてきたか…。
隙がありすぎて側にいないと心配になっちまう。
だから俺は誰よりもこの1年、の側にいての事を守ってきた。
そして今日から俺たちは2年生に進級した。
学校に登校して、教室の前に行くとクラス替え表の前にたくさんの人集り。
その中で小柄なが一生懸命、背伸びしながらクラス替え表を見ている姿をすぐに見つけた。
たまにピョコピョコ跳んでホント可愛い…っ。
がいるだけで周りの野郎が色めき立つ。
そんな野郎どもなど素知らぬフリしての元に行けば、頭の上に腕を置いて後ろからに密着すれば同じようにクラス替え表を覗き込む。
『…っ、弔くん!おはよう!』
くりっとした大きな瞳が俺を見上げて、可愛い笑顔で朝の挨拶をする。
あぁ…、そんな無邪気に可愛い笑顔をホイホイ見せンじゃねェよ…っ。