第2章 セーラー服の…その下(♡)
『…っ、…ぁれ…。』
「…起きた?。」
読書に没頭しているとふと小さな声が後ろから聞こえる。
顔だけを後ろに向けるとまだ眠たげながふわふわしながらベッドから起き上がる。
『…ん、起きた…っ。
ごめんね…私、いつの間にか
寝ちゃってたんだね。』
「…いや、いい。」
ゆっくりとベッドから身体を起こしながら眠たそうな目を擦るの隣にギシ…、とベッドを軋ませて座る。
そして意を決して口を開く。
「…なァ、。
学校で…迫と、何かあった?」
聞きたいようで聞きたくない。
知りたいようで真実を知るのが嫌だ。
そんなモヤモヤした気持ちが俺の中で渦巻く…。
『…え?』
俺の言葉に、何の事かわからないようにキョトン…と首を傾げる。
やっぱ何にもわかっちゃいねェ…っ。
「…ココ、紅くなってる。」
のセーラー服の首筋の襟のところをツン、と人差し指で押し付けてやる。
『…紅い?虫に刺されちゃったかなぁ?』
まァた、的外れな事言ってやがる…。
本当に気付いてないのか?
何の事がわからないように小首を傾げて俺を見つめる。
「…、コレ虫刺されじゃない。キスマーク。」
『え…?キス…マーク??』
…やっぱりわかってなかった。
俺の言葉に頭にハテナマークを浮かべるにずぃ、と目の前まで顔を近づけてその可愛い大きな瞳を覗き込むように見つめる。
そしてやっぱりわかっていなかったに、はぁー…、と深く溜め息を吐く。
「…迫に付けられたの?
なに簡単にキスマークなんか
付けられてるンだよ…。
ってか、何生徒に手ェ出してンだよ…
ムカつくなァ。」
更に顔をに近づけて捲し立てるように言えば、自分で言っていてだんだんと腹が立ってくる…。