第2章 セーラー服の…その下(♡)
「…お前もいー加減、慣れろよな。」
「はァ!?無理だろ!あんな天使!!」
俺が呆れたように言えば、ギャーギャー騒ぐスピナー。
まァ、そうなるのもわかる。
は可愛い。天使だ。
あの可愛さに慣れろと言う方が無茶な話だな。
悪かったな…スピナー。
それから順調にゲームを進めていると右肩にコテン…、と軽く重みを感じて視線を向けると、俺の肩に頭を預けるように寄りかかって瞳を閉じているがいた。
「……?」
俺が声を掛けても反応がなく、すぅすぅと小さく可愛い寝息を立てている。
「…眠っちまったのか?」
「あぁ…そうみてェだな…。」
俺の言葉にスピナーも覗き込むように言う。
それからスピナーに断りを入れて一旦ゲームを中断すると、眠っちまったを起こさないようにそっと横抱きにすれば背もたれにしていた後ろのベッドへと寝かしてやる。
タオルケットを掛けてやると栗色の柔らかな髪をそっとひと撫でしてからまたゲームを再会する。
ーーーーーーーーーーーー。
あれから無事、フェスのミッションもクリアしてレアアイテムもゲットできたところでスピナーが帰っていった。
スピナーが帰った事でさっきまで騒がしかった部屋が急に静まり返る。
今、部屋の中には俺と俺のベッドで気持ち良さそうに眠ってるの二人きり。
と部屋に二人きりなんてこれまでにも何度もあったが、今日は心中穏やかではない…。
原因はわかっている…の白い首筋にある紅い痕…。
ソレを見て小さく溜め息が出る。
本当にコイツは隙だらけで危機感がない。
今だって俺の部屋で気持ち良さそうに寝ている…。
俺だって男だ。
好きな女が自分のベッドで無防備に寝ていたらイケねェコトも考えちまう。
まァ…は何も考えちゃいねェだろうが…。
そんなんだから、迫にこんな独占欲のかたまりみたいな痕を残されちまうンだよ。
これは一回、にわからせねェといけないなァ…。
そんな事を考えながらが寝ているベッドを背もたれにして読みかけていた本を手にとり読み始める。