第2章 セーラー服の…その下(♡)
「…お前もいー加減、慣れろよな。」
「はァ!?無理だろ!あんな天使!!」
弔くんとスピナーくんが何かギャーギャー言っているけど、何だか楽しそうだから嬉しくなって、にこにこしながら私も微笑む。
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『…っ、…ぁれ…。』
あれからどれくらい経ったのか。
ぱち、と目が覚めると、寝心地の良いふわふわのベッドの上。
弔くんの良い匂いが全身を包み込み、安心感と心地良さにまた気持ちがふわふわとしてくる。
あっ…そっか、私弔くんのお家に来て…弔くんとスピナーくんがやってるゲームを見てて…。
「…起きた?。」
ボー…っと考えてた思考を弔くんの声でピタリ、と止める。
声のする方へ視線を向けると、私が寝ているベッドを背もたれにして片膝を立てて本を読んでいる弔くんが、顔だけをこちらに向けて見つめていた。
『…ん、起きた…っ。
ごめんね…私、いつの間にか
寝ちゃってたんだね。』
ゆっくりとベッドから身体を起こしてまだ眠たい目を擦る。
スピナーくんの姿がないのを見て、帰っちゃったんだ…と気付く。
「…いや、いい。」
ギシ…、とベッドを軋ませて弔くんが私の隣に座る。
「…なァ、。
学校で…迫と、何かあった?」
『…え?』
弔くんの言葉に、キョトン…と首を傾げる。
「…ココ、紅くなってる。」
私のセーラー服の首筋の襟のところをツン、と弔くんの細長い人差し指が押し付けられる。
『…紅い?虫に刺されちゃったかなぁ?』
自分からは見えない位置に、心当たりがなくまた小首を傾げて弔くんを見つめる。