第2章 セーラー服の…その下(♡)
「…、コレ虫刺されじゃない。キスマーク。」
『え…?キス…マーク??』
弔くんの言葉の意味がわからず、頭にハテナマークを浮かべながらずぃ、と目の前に迫る弔くんの顔を見つめると、はぁー…、と深く溜め息を吐く弔くん。
「…迫に付けられたの?
なに簡単にキスマークなんか
付けられてるンだよ…。
ってか、何生徒に手ェ出してンだよ…
ムカつくなァ。」
目の前にあった弔くんの顔がさらに近くなって、私の首筋に熱い吐息がかかる。
『ん…っ、くすぐったい…。
なんのことかわかんないよぉ…っ。』
首筋にかかる弔くんの吐息がくすぐったくて身を捩る。
「…付き合ってもねェ男に触らせンなよ。
だからは隙だらけなんだよ…。」
そう言うと弔くんの少しカサついた唇が私の首筋に触れると、チク…と痛みが走ったかと思うとまたヂュ…ッ、とキツく吸い上げられる。
「…は色白だから紅いのが目立つなァ。」
『ゃあ…っ、これ…おまじない?
迫先生が言ってた…っ。」
「はァ?…おまじない?
何教えてンだ…あの変態教師。」
『弔くんも悪いオオカミさんに
ならないようにって…、
迫先生がおまじないしてくれたの…っ。』
「俺も…って、どーいう意味だ?
…ってか、俺と電話してた時…
まだ迫と一緒に居ただろ?
…アイツとナニ、シてたんだよ…っ。」
『ぇっ…な、何もしてない…よぉ…っ。』
弔くんの言葉にドキ…っ、と胸を鳴らすと少し前まで社会科準備室で迫先生に恥ずかしい事をされていたのを思い出すと、顔を真っ赤に染めてオドオドと目を泳がして言葉に詰まる。
「嘘が下手くそ。バレバレ。
…そんな赤い顔になるようなコト、
迫とシてたの?」
弔くんの紅い瞳が真っ直ぐ私の嘘を見破るように見つめると、もう一度、つい数時間前に迫先生が唇を寄せたところを強く吸い上げられる。