第1章 桜舞う、出逢い
『んっぁ…。』
可愛い瞳をじわ…と潤ませ、甘く身体を震わせる。
そんな可愛い反応されちゃ帰したくなくなる…っ。
「…今から死柄木ン家に行くの?」
『はい…その予定です…っ。』
「…ふーん…。
こんなえっちな顔のまま死柄木ン家に行ったら、
死柄木も悪ーいオオカミさんに
なっちまうかもな?」
『ぇぇ、えっちな顔…!?
弔くんも悪いオオカミさん…!?』
「…そう。こーんな大きな瞳を涙で潤ませて、
恥ずかしそうに真っ赤にほっぺた染めちゃって…
こんな可愛くてえっちなちゃん見ちゃうと
死柄木も悪ーいオオカミさんに
変身しちゃうかもよ?」
を死柄木のところへ行かせたくなくてまた意地悪なコトを言ってみる。
すると顔を真っ赤にしてオドオドし出す…。
ホント、単純というか何というか…隙だらけ。
こんなんじゃ、すぐに悪いオオカミに騙されて一口でパクリ。って食べられちまうぞ。
そんな隙だらけのの首筋に唇を寄せると、セーラー服を着た時に襟から見えるか、見えないかのギリギリのトコロをヂュ…ッ、ときつく吸い上げると俺の印をに刻む。
『…ンッ、せんせぇ…何したの?』
「…んー?
死柄木が悪いオオカミさんに
ならないようにのおまじない♡」
『…おまじない?』
「…そ。ほら早く帰り支度しな?
死柄木が待ってンでしょ。」
俺がキスマークを付けても何をされたのかわかってないようで、キョトンとした顔で見つめてくる。
どこまでも真っ白で純粋な天使ちゃんなんだから…。
適当な事を言って“おまじない”と言えば、何の疑いもなく信じる。
本当は死柄木のところになんて行かせたくなくて、少しでも俺のモノって刻みたくて…。
俺ってこんなに嫉妬深くて、独占欲強かったっけ?