第1章 桜舞う、出逢い
そんな俺の気持ちを悟られないように、ちょっと大人ぶって余裕があるかのように言えば、先程まで俺が乱したセーラー服をまた俺の手で手際よく直してやるとをソファーから起こして出入り口まで見送る。
「今日のコトは二人だけの秘密ね?」
『…は…はぃ…っ。』
「あと、むやみやたらと男の子に触られないコト。
…イイね?
ちゃんに触ってイイのは俺だけ。
もし約束を破ったら…お仕置きネ。
今日よりももっと恥ずかしいコト…
シちゃうからね?」
『…気を…つけます…っ。』
「…ん、イイ子。
じゃあ、気を付けて行くンだよ。
また明日ね…ちゃん♡」
最後にの腕を掴んで引き寄せると、そっと耳元で甘く囁いた後に、チュ…ッとほっぺにキスをする。
『…ッ…!!
はい、また明日です!失礼します!!』
俺にキスされれば、驚いたように瞳をまん丸にすれば頬を赤らめながらペコリ、とお辞儀をして社会科準備室から出て行く。
そんなの後ろ姿を社会科準備室のドアを背もたれにして腕を組みながらクスクス小さく笑いながら、姿が見えなくなるまで見送るのだった。