第1章 桜舞う、出逢い
『…さこ…せんせぇ…恥ずかしぃ…です…っ。
お願いだから…見ないでぇ…。』
今までこんな恥ずかしい格好を誰にも見せた事がないンだろうな。
真っ赤な顔で瞳をうるうると潤ませながら必死に見つめるがホント可愛い…っ。
それと同時に、こんな可愛くてエロいを一番に見れた事に優越感を感じる。
「…恥ずかしがらないで?
すげェ…綺麗だよ…っ。」
『ひゃあ…ッ!!』
俺の指がキュッ、とくびれた細い腰のラインを下から上へツゥー…っと撫で上げる。
すると、驚いたような甘くて高い声をあげる。
…と同時にローテーブルの上に置いてあったのスマホがブー…ッ、ブー…ッ、と音を立てる。
チ…ッ、イイトコロなのに誰だよ…ったく。
のスマホのディスプレイを見る。
「(【弔くん】…ねェ。)」
そしてに未だブー…ッ、ブー…ッ、鳴っているスマホを手渡す。
『…ぁ…っ、弔くん…。』
「…出た方がいいンじゃない?」
ディスプレイの着信相手を確認したが小さく呟く。
死柄木弔。
いつもの側にいるヤツ。
と死柄木のいつもの距離感を見て、てっきりコイツらは付き合っているモンだと思っていたが…。
のあまりにもそーいうコトへの知識が無知なのをさっき身をもって知ったばかりだから、まだ死柄木とも恋人関係でもなければ、そーいうコトもヤってねェんだろうな。
こんな可愛くてエロい子が側にいて、あの距離感なのにまだ手を出していないコトを思うと、意外と死柄木は紳士的でコイツの事を大切にしているンなんだな…とちょっと感心した。