第1章 桜舞う、出逢い
「…、顔真っ赤だけど大丈夫?」
すこーしばかり俺の中の悪戯心が疼くと、わざとの顔を覗き込みながら心配そうに聞く。
『だだ、大丈夫…です…っ。』
近くに感じる俺の顔にまた恥ずかしくなったのかの大きな瞳がだんだんと潤んできて、そっと…俺の顔を上目遣いで見つめる。
その瞬間、間近で見るの潤んだ上目遣いの可愛さの破壊力に理性がヤられそうになった…。
「…っ…、…その顔はダメ。
反則だって…。」
恥ずかしそうに真っ赤に染まった頬に…うるうると潤んだ可愛い大きな瞳に…。
その上、上目遣いで見つめられちゃ…イケナイ想像をしてしまって。
何とか理性を繋ぎ止めるように口元を手で抑えながら顔を背けてそっぽを向く。
『…ぇ、先生…っ?』
するとキョトン…、と小首を傾げてもう一度見つめてくる。
「…ん、何でもない。
ほら…それ飲んだら手伝ってくれンだろ?
ホッチキス留め。」
『ぁ…そうでした。
頑張りましょうね、迫先生!』
俺の中の煩悩を払うように何でもないと言うようにの頭を撫でてやりながら、本来の目的をに告げる。
するとも思い出したかのように胸の前で両手をグッとして気合いを入れる。
そんなを見て何とかとどまったものの、こりゃ…俺が危うく悪いオオカミになっちまいそうなトコロだった。