第1章 桜舞う、出逢い
「(うわ…っ、すっげェ美少女…。)」
『…ぁ、あの…。』
「…あ、ゴメンね。さんね。
はい、受付終わりました。
…受験、頑張ってね?」
『…はい、ありがとうございます。』
俺が見惚れて固まっていると、少し困ったように声を掛けてくるに慌てて受付の業務を行う。
俺が声援を送れば、ふわ…っとまるで花が舞ったように柔らかく微笑み、大きな瞳を和らげながらお礼を言うに俺を含み、この場にいた受験生や学校関係者までもが頬を染めてしまうほどの可愛さだった。
そして受付の次に担当にあたっていたのが、試験監督だった。
そこでも偶然なのか…運命なのか…が受験する教室担当の試験監督だった。
試験問題を真剣に解くをじー…っと見つめる。
背筋をスッ…と伸ばして姿勢正しく座り、くりっとした可愛らしい瞳は今は問題を解くのに少し伏せられていて…。
長いまつ毛がより強調されていた。
制服から覗く首筋やスカートから伸びる色白でスラリ…とした細い脚。
華奢で守ってやりたくなるくらい小せェ身体なのになんとも男を惑わすような豊満なお胸をお持ちなコトで…。
思わずその柔らかそうなソコを凝視してしまいそうになるが、今は試験中。
そんな邪心を払うように俺も試験監督の業務に専念した。
そして受験が終わり、受験生に結果発表がされる前に教師陣に配られた新入生の名前一覧にの名前を見つけると柄にもなく、ドキン…っ、と胸を高鳴らせた。
そしてやっぱりと言うべきか…が入学してくれば、新一年生にとんでもなく可愛い子がいると学校内でも大騒ぎだったのだ。
そりゃ…あんな可愛くてエロい身体の女の子が入学してくれば噂も広まり騒がれるだろうよ。
そして去年1年間を見ていて、あのルックスの上にお天然無自覚人たらしときて、何人もの男たちが落とされていっていた…。
当の本人にはまったく自覚がないのがまたタチが悪い。
いつか悪いオオカミさんに食べられちまうンじゃねェのかと心配になる…っ。