第1章 桜舞う、出逢い
【死柄木side】
迫がホームルームで担任になった事を挨拶しているときゃー♡きゃー♡騒ぎだす女子たち。
女子はイケメンが好きだなァ…っ。なんて、の栗色のふわふわの長い髪に指を絡めながら興味なく、早く終わんねェかなァ…ってぼんやりする。
「迫先生になら抱かれたい〜♡」
「こーら、女の子がそんなコト
簡単に言うモンじゃありません!」
『…抱く?
ぎゅってする事はダメな事なの?
私、弔くんにぎゅってしたりされたり
いっぱいしてるのに…っ。
いけない事だったのかなぁ?』
女子がまたくだんねェ事言ってやがると思っていたらが突然、不安げに小さく呟く。
「あーー…。
抱くってのはそーいう意味じゃなくて…。
にはまだ早い話だ。忘れろ。」
お天然のには“ 抱く ”という意味がそーいう行為をするコトだという事が結びつかないようで…。
今、グダグダ説明してもきっとわからないだろうし、そんな事まだ知らなくてもいいと思って早々に話を切り上げた。
つもりだった…。