第1章 桜舞う、出逢い
「…おい、荼毘。から離れろ。」
「そーいうお前もいつまでに
くっついてンだよ。お前こそ離れろよ。」
『ぁ…っ、ぁの…弔くん…荼毘先輩…っ。』
俺が過剰にに絡むと決まって死柄木が吠えてくる。
番犬か、てめェは…。
しかも俺のコト、絶対ェ先輩だって思ってねェだろ。
の腰に腕を回してる死柄木と首に腕を回している俺との間に挟まれながらあわあわする。
そんな困ってオドオドしているも可愛い。
…もうに関しては何しても可愛い。
そんなアホなコトを考えていると俺の頭と死柄木の頭に軽く衝撃が走る。
「こーら。お前ら、なに廊下の真ん中で
女の子困らせてンの…。」
その声を聞いて、ゲ…ッ、と眉間に皺を寄せる。
そして声のする方へ視線を向けると短い眉を顰めて出席簿を持っている迫が立っていた。
迫はこのルックスに高身長のうえ、気さくな性格から女子人気が高いセンコーだが、胡散臭くて俺は苦手だ。
「…ほらほら〜、から離れる、離れる。
こーんな可愛い子、困らせちゃダメだろ?
余裕のねェ男はモテねェぞ?」
迫が俺と死柄木からを引き剥がすと、出席簿で自分の肩をトントン叩きながら、切れ長のくっきりした二重まぶたの瞳を細めながら戯けたように言う。
ほら、そーいうトコロが胡散臭いンだっつーの。