第1章 桜舞う、出逢い
【荼毘side】
今日から俺も3年生。
学校なんてかったりィーし、めんどくせェで1年の時はほとんど行かなかった。
単位を落とさないギリギリのところを保って、無事2年に進級できた。
そして2年になって、1年の後輩たちが入学してきた事で俺の学校生活はガラリと変わった。
死柄木ととの出逢いだ。
死柄木とはサボり仲間とでも言っておくか…。
俺のサボり場所によく現れるようになり、何だかんだで小さなケンカをしながらも気が合う仲でよく連む。
死柄木を通じてとも知り合った。
初めてを見た時は、刻が止まったンじゃねェのかと思うほどの衝撃だった。
可愛いすぎかよ…っ。
これは俺のへの第一印象。
くりっとした大きな瞳に長いまつ毛。
セーラー服から覗く真っ白な綺麗な色白な肌にスラリとのびる細い脚。
ちびっこくて華奢なくせに、セーラー服では隠しきれてねェほど柔らかそうなでけェ乳。
栗色のふわふわした長い髪を揺らしながら無邪気に笑うその姿は天使そのもので…。
そりゃ、学園中の男どもが噂するワケだと納得した。
俺も然り、そんなに夢中だ。
3年の教室で自分のクラスを確認した後、すぐに2年の教室に向かう。
3年が2年のフロアに来る事自体、めずらしい光景なのか周りがザワザワ色めき立つ。
まァ、そんな事お構いなしに目的の場所へと足を進める。
するとお目当てのチャンは朝から死柄木と熱ーい抱擁をかましてやがる…。
「…よォ、。
今日も死柄木とヨロシクやってンのかァ?
ちょっとは俺にも構ってくれよォ?」
『…あっ、荼毘先輩!おはようございます!』
の首に腕を回して肩を組み、間近で瞳を細めながらわざとらしく言えば、そんな事はお構いなしのように可愛い笑顔を向ける。