第7章 熱帯魚
夏油side-
「わぁー!!!すごい!綺麗!」
到着と同時に走り出してしまった笑
沢山の桜が咲き誇る下で上を見ながらくるくる回ってみたり、かと思えばしゃがみこんで落ちている桜を眺めてみたり…。
垣間見える幼い所が何とも愛らしい。
そのうち悟も俺もまぜろと走り出して夏梨を追いかけ回している。
硝子は夏梨が遠くに行くのを確認してから早速タバコに火をつけている
硝子と並んで桜の根元に腰を下ろす。
家入「喜んでもらえてよかったな」
夏油「悟も楽しそうだ笑」
家入「そういえば聞いたか?」
夏油「ああ、術式が相伝術式っぽいって話だろ?」
家入「あれ実際どう思う?」
夏油「そうだな…」
どう思うと言われると少し難しい問題だ。
うーんと顎に手を添えて悩んでると後ろから大きな影が…。
夜蛾「ガッテム!」
????
なぜいるんだろうか。
家入「うお、びっくりした〜」
どうやら付いてきてしまったらしい担任は、桜の下ではしゃぐ夏梨と悟の方を向いて腕組みをしながらなにか考えてるようだった。
夜蛾「やはり、怖いぐらいアイツに似ているな…」
ぼそっと零れた言葉を私は聞き逃さない。
夏油「それってどういう…-」
「あれ?先生どうしているの??」
五条「休みの日まで監視付きかよ〜」
夜蛾「お前らは問題児だからな。」
タイミング…。
まぁいい、今度聞けばいいんだ。
今は任務も何もかも忘れて少しだけ貴重な青い春に浸っていよう。