第7章 熱帯魚
夢主sideー
「うぅ…ん?」
ここは自分の部屋?今日朝トレーニングしてて…それで…
ダメだ。記憶が曖昧すぎる。
夏油「ん?起きたかい?」
「なな、何で?!あ!てか学校!」
夏油「それは私のセリフかな?最近眠れてないんだろう?どうして嘘ついたんだい?」
「寝れてるよ」
夏油「夏梨は嘘をつくのが下手すぎる笑」
「目をつぶるとお母さんが出てくるから…言わなかったのは、これ以上みんなに迷惑かけたくなくて」
夏油「なるほどね」
「でも、なんだか久しぶりによく眠れた気がする」
夏油「それは良かった。夜眠れないなら昼休みに少しでも睡眠を取るべきだ。周りに人がいたら少しは安心して眠れると思うしね」
「うん…そうするね、ありがと」
夏油「ほんとに頑張りすぎは良くないよ?ご飯は食べてるかい?勉強のしすぎだ、息抜きもしないとi―」
「す、ストップ!ストップ!わかったから!」
夏油「……」
「そんな顔しないでよ、ほんとに分かってるよ。お昼寝するようにするし、勉強も多分後1日夜蛾先生の授業2時間受けたら皆に追いつけると思うから、時間もできるし!」
夏油「じゃあ、時間が出来たらみんなで花見に行こう」
「はなみ…?」
夏油「皆で桜の下で眠ったり、話したりしよう」
「楽しみにしてるね…!」
夏油「さぁ、2度寝した方がいい。眠るまで横にいるから」
「うん、ありがとう」
すごい。傑がいてくれるだけで凄く安心出来る…。
余程睡眠が足りていなかったのか
私は、もう一度意識を手放した