第5章 水を得た魚
夏油side―
夏油「もう入っても良いかい?」
治療室の扉をノックして声をかける。
あの子は猫のようだと思ってしまう。
硝子は噛みつかれて居ないだろうか。
だいぶ警戒されていたようなので心配だ。
家入「どーぞ」
ガラッと扉を開けると衝撃的光景が目に飛び込んでくる。
椅子に座ってる硝子の腰に膝立ちで抱きつき、頬ずりしている夏梨と、その頭を撫でている硝子。
この短時間に何があったんだ????
これには悟と口をアングリ開けてフリーズ状態だ。
するとこちらに気づいた夏梨がさらに衝撃的発言をする。
「あ!前髪!!どこ行ってたの?」
五条、家入「ぶふぉッ!」ww
イラっ!―
夏油「夏梨。なまえ教えたはずだろう??すぐるだ、言ってごらん?す、ぐ、る。」
「す、すぐる...」
夏油「そう。よくできたね」
頭を撫でてやると気持ちよさそうに目を細める。
うん...猫だな。
五条「さてと!行くんだろ?」
夏油「あぁ、そうだった...硝子、今からこの子のために買い物に行かないかい?ついでに美容院も予約したんだ」
家入「あー予定ないし、別にいいよ」
五条「うっし!じゃぁ行こうぜ!」