第4章 酸素を求めて
夏油side―
外に出たとたん少女が私の腕の中から飛び出し、キョロキョロと辺りを見回しては風を受け止めている。
なんなんだこの反応は、違和感でしかない。
もしかして外に出たことが無いのか?
少女の瞳がふと目に入る。
空や緑を真剣に移してキラキラと輝いていた。
思わず見入ってしまう。こんなに生き生きした表情が出来るのか。
そう思っているのは私だけでなく悟もだろう。さっきから少女に視線を釘付けにされている悟が面白い
夏油「治療した後、硝子も入れてみんなで出かけようか」
五条「さんせー!」
ひとまず高専へ帰ることにしよう。