第1章 幼い頃の記憶
うるさい
怖い
気持ち悪い
痛い
寒い
何が起きてるの
誰か
助けて
マヒルお兄ちゃん...
レイ...
自分にもわからないことが突如と起こりギュッと身を守る様に縮こまる
「!!」
名前を呼ばれ顔を上げるとそこにはお兄ちゃんがいた
「...マヒルお兄ちゃん!!」
ギュッと抱きつく
泣きながら何度もマヒルお兄ちゃんと呼ぶ私
数名の男子生徒と私の服装を見て全てを察したマヒルお兄ちゃんは私をギュッと抱きしめ返し
「...今日はもう帰ろう」
と一言告げた
自宅に帰り 布団に潜る
きっとと今頃おばあちゃんに話してる
恥ずかしい
気持ち悪い
腕を掴まれたあの感触が消えない
怖い、汚い...
汚い?
私汚い...
汚い、汚い汚いキタナイ
「やだっキタナイ いやっ 取れない なんでやだっぁ。」
腕を血が出るほど擦る
涙が出ても血が出てもその不快感が消えることはない
どれぐらい時間が経ったのかもわからない
そんなに時間が経っていないのかもしれない
でも感覚は消えなくて掻きむしる
「!? お前何してる 止めろ!」
そう言われ手を抑えられる