第1章 幼い頃の記憶
口内に滲む血の味を噛み締めキッと睨みつける
「なに睨んでんの?」
ギリっとますます強くなる力に目を細める
「これはお願いじゃなくって命令なんだけど。先輩としての命令」
「意味がわかりません。こんな事してバレたら貴方たちだってタダじゃ済まないはず。私が誰かに言うとは考えないんですか?」
そう言い返す
「そう...だから誰かに言えない様にするしか無いよね。」
「あーあ、大人しく従ってればよかったのに。ざんねーん」
「もういーよ」
そう言う声と共に柄の悪そうな男が3人入ってくる
「って事だからあとよろしくねー。誰かにチクれない位にしてやって。あっ勿論証拠も撮っといてよ?」
「任せとけってまみの頼みなら聞かないわけねーだろ」
「俊哉もちゃんと協力してよ?」
とごちゃごちゃと前で話し始めるどうやらお互いに付き合っているのか軽いキスなどをして入れ替わる姿にぼそりと
「狂ってる」
と呟くと
「あー誤解がある様だけど狂ってるのは俺らじゃなくって君ね」
「哀れにも俺らの彼女に狙われて可哀そーに」
「でも、楽しまなきゃ損でしょー。ねっ?」
なんて話しかけられながら腕を固められる
「離してっ」
そう抵抗するも腕は抜けない