第2章 診察と質問
「えっ!?縫うの!?痛いの嫌だ」
そう訴えるも
「傷口が深いこのまま自然治癒するにはかなりの時間がかかるしまたいつ傷口が開くかわからない。医者として縫う以外の選択肢はない。テープではお前のことだからすぐ開くぞ」
そう言われぐうの音も出ない
「絶対?」
そう聞き返すも
「傷口が膿んで痛みが長引いても知らないぞ」
そう言われると指示に従わざるを得ない
ベットに横たわり傷口を現れ麻酔をされる
「チクっとするからな」
そういう注射器を指すレイ
「いっ」
と声が漏れると
「痛いのならその辺でも掴んでいろ」
と言われる
普通だったら自分に近いところを掴むのだろうけど何を思ったのかレイの白衣を掴む
身体の上をわざわざ通る様にしてきた反対側の手に一瞬驚いた顔をするレイ
すぐにふっとした笑った顔になると「痛くないか?」と麻酔が効いているかを確認してくる
「うん なんか感覚なくて変な感じ」
「それが正解だ。縫うぞ」
そう言われ身体に力が入る私に
「緊張するな。深呼吸して私の顔でも見ていろ」
そういうレイ
節目がちな目と長いまつ毛
シャープな顔立ちに気持ちがはやる