第1章 幼い頃の記憶
「ううん 心配してくれてありがとうレイ」
と返すとまた顔を背けるレイ
そっぽを向きながら「別に...お前が無事ならそれでいい」
と答えるレイにマヒルが「えー聞こえなーい なんてー?」と茶化し続ける
久しぶりに昔の様な感覚を覚え胸が踊る
そんな時間もおばあちゃんが連れてきた先生のせいで終了
もう大きくなってきたしということで今までの定期検診がなんだったのか今回の胸の痛みはなんだったのかを伝えられた
自分と共に共存する何かに自嘲気味に笑いながら
「でも今は一緒に暮らしていくしか道がないんですもんね じゃっしょうがないか-」
なんて受け入れたフリをする
本当は何それ
意味わかんないそんな難しいこと言われてもわかんないと思うがおばあちゃん達が話すという選択肢をとったことを受け入れた
いつ自分が死ぬかわからない
あの時の様にセーブ出来ずに暴走してしまったら
そう思うと先程の時間はまやかしの様に思えた
レイと久々に喋れて楽しかったな...
でも、やっぱりもうやめておこう
そう思った