第1章 幼い頃の記憶
「やっぱ起きてたか」
「なんでわかったの?」
とおでこをさすさすしながら問うと
「なんとなく」
なんて帰ってくる
「酷い!」
なんて言い合ってるのを横目におばあちゃんはうふふなんて笑ってる
入り口付近から缶やらペットボトルやらが落ちる音が聞こえ目を向けるとレイが驚いた顔をして立っていた
「..えっと、やっほー?」
なんて気の抜けた挨拶をするとツカツカと近づいてくるレイ
気づいてたときには抱きしめらていた
「えっ ちょっ あのレイ? ねぇ ねぇってば!」
と動揺するも話しかけるの私をシカトし続けるレイ
「ちょっと! 苦しいよレイ!」
そういう私にマヒルが
「はい そこまでー レイ お前自分の世界入りすぎ が苦しいってさ」
そう言われてハッとした顔をし「すまない」と一言喋ると離れるレイ
「まっ 体育祭でぶっ倒れたお前の元に真っ先に行ったもんなお前 無理もないかー」と茶化すマヒルに「....うるさい」と顔をふいっと背けるレイ
髪からかすかに除く耳が赤味がかっているのが見えてくすりと笑ってしまう
その笑い声に「...何がおかしい」と聞いてくるレイ