• テキストサイズ

ネジを弛めたサドルに跨がる瞬間【弱虫ペダル】

第13章 欲情の夏【金城*裏】



それを誤魔化したくて、唇付近に触れる親指を舌でなぞった。指先を舐めて、くわえて、吸い上げる。手を掴んで今度は人差し指を根元まで加え込んで、唾液が頬を伝うのにも気付かないくらい夢中になっているうちに、捲られたシャツから覗く乳房に唇が到達していた。

「ふっ…ん…」
「今日は随分積極的じゃないか」
「はぁっ…ごめんなさっ…」
「いや、たまにはいいものだな」
「あっ…先輩っ…ねぇっ…」
「どうした?」
「もう、焦らさないで…」

見なくてもわかる、触れてくれない事に嫌気をさした胸の先端が固く主張している。窮屈になったブラの中で先輩からの刺激を今か今かと待ちわびて、指先でずらされていくブラがそこを擦ると身体がピクリと反応してしまった。

「…」
「んっ…ふぁっ」

乳輪をなぞりながら先端をねっとりと包み込まれて、優しく弾かれる。まるで飴玉を転がすような動きにいちいち身体が反応してしまう。
徐々に降りていく手が下着に触れて、隙間から割れ目をなぞられるとクチュッと音がした。

「いつになく濡れてるな」
「あっ、だって、先輩が焦らすからっ」
「が煽るから焦らすのも苦労するんだが」
「んっ、はっ、あぁっ」
「わかるか?もう二本入っている。好きだろう?」
「やぁっ…あぁン」

下着を脱がされ入ってきた指が、中をゆっくり掻き回す。けして激しいとはいえないその動きに促されて、早くも絶頂へと昇りつめていった。

「せんぱっ、やだぁっ」
「嫌?」
「ちがっ、あぁっ、キス、してくださっ、ンッ」
「ん…そろそろか」
「んあぁっ…!!せんぱぃっ、イッちゃうっ」
「あぁ、いいよ」
「イッちゃっ、んあぁぁっ」

ビクビクと腰が揺れる。震える手で先輩の身体にしがみついて、全身に走る痺れに耐えた。落ち着かない呼吸を繰り返す唇にキスされて、ゆっくり、指を引き抜かれる。

「んぁっ、」
「すまない。無理をさせたか」
「いえ…先輩の、入れてください」




/ 68ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp