第11章 月夜の華炎③【セイヤ】R18
『や、め…っ』
「ふ……
だがあんたも気持ち良さそうに見えるんだが」
『そ…そりゃ、私だって
あ…なたに触れたい、けど…っ
で、もここ────病院だし…っ、
あ──なただってさっき
体の負担になるから…って言ってた、でしょ…っ』
「ああ、さっきまでは確かに
あんたに無理をさせるつもりなんてなかった
──…だが…
気が変わったんだ
今はあんたに触れたくて仕方がない」
『…な…』
「もしかしたら──少し…
不安になっているからかも、知れないな…」
『…?』
チラリと先程伏せ置いたホムラの画集に目をやるセイヤ。
「──…あんたの周りには…魅力的な男が多過ぎるだろう?」
『セイヤ…』
セイヤの言葉に アリスは大きく目を見開く。
ホムラの事で不安にさせてしまっているのだとしたら、それは自分のせいかもしれない──とアリスはずきりと心を痛めた。だが彼を誰よりも愛しているというこの気持ちだけは どうしても疑われたくない。
『あなたを誰よりも愛してる
──その言葉だけじゃ…安心出来ないの?』
セイヤは今度はショーツの中にまで指を潜らせていく。そしてまるで強請るような瞳で彼女の割れ目にそっと指先を滑らせた。
『…ぁ、っ…』
くちゅりと小さく水音が鳴る。
「ああ、
俺の事を誰より好きていてくれるって…
今は言葉よりもっと、
肌に触れる事で実感したいんだ」
濡れたそこから見せ付ける様に一度手を引き抜いたセイヤは、愛液塗れの自身の指をアリスの目前でぺろりと妖艶に舐め取って見せた
その卑猥な仕草にアリスは堪らず息を呑み込んでしまう。
触れられた秘部から愛液が溢れてくるのが自分でも分かる
『そんな理由……ズルいよ』
セイヤのこんな姿を見てしまえば、彼女とて
もっと彼に触れて欲しいと思ってしまうのが本根だ。
「ああ、分かってる
嫉妬するのはみっともないな」
『……ううん……
私の方こそ…
───不安にさせて、ごめん』
しゅんとしてしまったアリスの身体をセイヤが優しく抱き起こす。
2人はどちらからともなく唇を合わせていた。