第11章 月夜の華炎③【セイヤ】R18
なんの前触れもなくアリスの肌に触れてきたセイヤは、鎖骨からゆっくりと彼女の服の中に指を滑らせていく
「なぁ、あんたに触れたい」
『……え、い、今──!?』
だが急な展開にアリスは焦ってしまった
勿論彼女とて 恋人に触れてもらいたい気持ちはある。しかし先程主治医から"安静"を告げられたばかりのアリスは、来週の退院へ向け、自身もそれを心に誓ったばかりだった。
「──…ダメか?」
『だ、ダメって言うか…っ、
私──…来週の花火を見に…
あなたと行きたい、から…っ』
「…うん」
柔らかく肌をなぞるセイヤは、だがアリスの同意を得る前にその柔らかい膨らみに両手を這わせ始めてしまう。
『だから退院、するまで
安静に、しな、きゃ…って、
ちょっとセイヤ──聞いてるの!?』
「ああ、ちゃんと聞いてる
安静、か…
確かに、花火はあんたと行きたい
だがあんたの肌が、
柔らかくて、暖かくて──
…このまま我慢なんて、
とても出来そうにない
あんたは──…我慢できるのか?
だってほら
──…ちょっと触れただけなのに、
あんたのここ───…もうこんなだ」
囁くようなセイヤの声。気付けば彼の指先にアリスの胸の頂きがゆっくりと円を描くようになぞられていて、その柔らかい刺激により ピンと主張し始めていた。
『…それは…ん…っ
あなたが、そんな風に、触る、から…っ』
「──もう何日、あんたを抱けてないだろう?
それに退院するまであと何日だ?
それまでずっとあんたに触れられないなんて、
とても耐えられない」
『ちょ、セイヤ…っ』
「じゃあ
可愛いここを俺が舐めたら──…
あんたはもっと気持ち良くなって、
俺の気持ちを分かってくれるかも知れないな
───試してみてもいいか?」
『…っ』
艶めいた微笑みを浮かべたセイヤは、上体を屈めるようにして剥いだブランケットの隙間から彼女の胸の頂に顔を近付けてゆく。
妖艶な視線をアリスへと向けながら 見せ付けるように片方の乳首を口に含んだセイヤはそれを舌先で転がしていった。
掠めるようにその先端を何度も刺激されたアリスは──途端にビクビクと身体を震わせてしまう。