第5章 大人の発散方法【ホムラ】R18
思ったよりきつく縛られている。
(ミリタリーで習うやり方かな?
プロの手法をこんな事に使うなんて
僕の恋人は全く────…なんて創造性豊かなんだろう)
ホムラは呆れながらもその実 内心で感嘆していた。evolで焼き切るのは簡単だけど…と彼は暫く思案して後小さく微笑むと、彼女の奇行をあっさりと受け入れる事にした。
『だって凄く逢いたかったの、あなたに…』
「……そう、今日はやけに素直だね。
────…もしかして酔っ払っているのかい?」
ホムラは彼女と自分の欲望のままにこの身を委ねてみようとうっとりと全身から力を抜く。アリスは彼のその質問には答えず、猫のようにホムラの陰茎に頬擦し、その後クンクンと今度は犬の様にそこに鼻先を擦り付けてきた。まるで今は彼のここにしか興味がないとでも言わんばかりに。
ホムラは身体を小さく跳ねさせ、陰茎は一層硬くなっていく。
「んっ…。僕だって…っ、逢い、たかったよ
でもこれからは────っ、
こうして毎回、寝起きの僕を…
襲うつもり────…なのかい…?」
『討伐の後は身体が興奮状態で
────落ち着かない……
ごめん、こうしないと、おさまらないの…』
そう言ったアリスの表情は、未だ戦闘の興奮から抜け切れないのか酷く上気して見えた。実の所彼女は任務の後度々このような発作を起こしている。生存本能が刺激されるのか、性に非常に奔放になるのだ。
「そうだね…、それは…っ、わかって、る」
でも今回のように恋人を縛るのは初めての行動だった。
「可哀想に────苦しい、のかい?」
『………苦しい
でもこうしてると落ち着くの
ん…ホムラの匂い、する、から
────だからお願い、ホムラ…ちゅ…
あなたはそのまま、寝ててもいい、から…
ね…ちゅ…ちゅぱ…させ、て…──?』
「あ…っ…は…」
寝てても良いなんて彼女は言うけれど、これじゃあ他の動きなどまるで叶わないじゃないか───…とホムラは恋人のその淫猥な提案にようやく酷い羞恥を感じ 興奮と共にぶるりと全身を震わせるのだった。