第5章 大人の発散方法【ホムラ】R18
「───…これはまた、
…僕はどう反応したらいいんだい──…?
確か最後のメッセージで君は、
…‥"任務が終わったら少し顔を出す"って内容を僕に送ってきてたはずなんだけど……
────そう……やっと来たんだね……
……それで?
今日は初めて君の指紋認証で
僕の家の玄関を君自身が開けてくれた記念すべき日だって言うのに──────…流石にこの仕打ちは、酷くないかい?」
アリスは陰茎から唇を離すと潤んだ瞳でホムラを見上げた。
『──…ごめん…』
それは一体何に対しての謝罪なのか、とホムラは寝ぼけた頭で少々笑う。
「ごめん?
────‥勝手に縛ってごめん?
それとも許可なく僕を半裸にして強姦しようとした事にごめん?
………来るのが遅くなって、ごめん?」
『………う〜ん、それは 全部、かな?』
「はぁ────…久しぶりに会ったっていうのに君は、毎度毎度予想外の行動をとってくれるよ
しかも凄い、斜め上だ
警察に通報しようかどうか、今真剣に悩んでいるのだけれど…可哀想だからそれはやめておいてあげる
だってこれも、
───…きっと例の発作なんだろうからね」
泣きそうな彼女の髪にそっと手を伸ばし、大丈夫だよと優しく撫でてあげたい。ホムラは動かない両腕を引っ張ってそう思った。