第12章 絡め取る【シン、ホムラ】R18
(やめて欲しい?ううん
────ホントは
私だってやめてほしくなんて、ない
もっとホムラと、深く愛し合っていたい
時間も忘れて────…会えなかった時を、こうして埋めていたい)
「………ほら
君だって腰が動いてる
もっとこうしていたい、でしょ?
痩せ我慢 しないで…
ドレスは───きっと汚れてしまうけど、
仕方…ないよね」
何より、もっとさらに奥の方を 激しく彼に突いて欲しくて堪らなくなっている。彼が私がそう感じる様わざと浅く動いていると分かっていても 思惑通りの衝動に突き動かされてしまう。
目の前には愛しいお魚さんのおねだりの上目遣いだ
(ずるい、顔、抗えない
大丈夫……ここは会場とは、
隔離されてる。
きっと────誰も、来たりしない
…………大丈夫────…
よね……?)
『ホム──ッら…』
もうゆっくりな抽送がもどかし過ぎて、アリスの頭はどうにかなってしまいそうだった。
『ん…────は…
分かってる、なら、きて…
────は、やく…』
「ふふ、
ああ……アリー…
────会いたかった、
愛してる────よッ!!!」
そう言ったホムラの手が荒々しくアリスのドレスを捲り上げると 片腿を高く抱え上げその中心に向かって激しく腰を打ちつけ始めた。
アリスの悲鳴が一際高くその場に響き渡る
⭐️
パンッ、パンッ、パンッ、
イヤホンから再びアリスの激しい喘ぎ声が聞こえてくる。
外への気遣いは最早両人が忘れてしまっている様だった。
シンは気怠げにそれを耳から外すと 暗い視線を廊下へと向けた。
部下に指示を出し 2人が入った扉に誰も近付けさせぬよう見張らせた後 その場で重い溜息をつく
(ここは……
押し入るべきか、見守るべきか────…)