第3章 不思議なみぞの鏡【賢者の石】
「ウィンガーディアム レヴィオーサ!」
すると羽はふわりと浮いて、机を離れると1・2メートルぐらい浮く。
それを見ていたフリットウィック先生が拍手をしながら叫ぶ。
「オーッ、よくできました!皆さん、見てください。グレンジャーさんがやりました!」
「流石、ハーマイオニーね」
私もやってみなきゃ。
そう思い杖を手にすると、杖の切っ先を羽に向けて唱えた。
「ウィンガーディアム レヴィオーサ!」
すると、ふわりと羽が浮かび頭上へと飛んでいく。
上手くいった事に喜んでいれば、また先生が叫びながら拍手をした。
「次はフリートさんが成功しましたよ!皆さん見てください!」
「あら、アリアネ、貴方も成功したのね」
「ハーマイオニーもね」
そして授業が終わり、私はハーマイオニーと共に廊下を歩いていれば後ろから声が聞こえてきた。
「だから、誰だってあいつには我慢できないっていうんだ。まったく悪夢みたいなやつさ」
その声はロンだった。
廊下の人混みをかき分けながら、ハリーにそう話しているのが聞こえたのである。
そしてハーマイオニーの方を見ると、彼女は泣いていた。
「ハーマイオニー·····あ、ハーマイオニー!」
すると彼女は泣きながら走りだし、ハリーとぶつかる。
そしてハリーは驚いた顔をしながら、ロンへと言葉をかけた。
「いまの、聞こえたみたい」
「それがどうした?誰も友達がいないってことはとっくに気がついているんだろうさ。アリアネはお情けで一緒にいるんだよ。優しいから」
「ロン!貴方、いい加減にしないさいよ!」
私は思いっきりロンの頭を殴った。
「いったああっ!?」
「貴方ね、自分が上手くできなかったからってハーマイオニーに当たるのは辞めなさい!教えてくれたんでしょう!?」
「でも、言い方が·····」
「言い方がじゃないわ!」
そしてもう一発、ロンの頭を拳骨を落とす。
かなり鈍い音がして、隣にいたハリーは自分は殴られていないのに痛そうに顔を歪ませていた。
「貴方の言い方も最低よ!それに、言っていい事と悪いことがあるでしょう!!少しは学びなさい!それにハーマイオニーは私の大切な親友よ!」
そして最後にロンの頭を勢いよく叩き、私はハーマイオニーのあとを追いかけた。
ハーマイオニーを探していれば、彼女がトイレに入っているのを見つける。